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ああ、だから、私は書くんだ…

2019/10/27 22:20:33 | ◆『妙子』の仮面の内側 | コメント:1件

特定のお名前を出して記事を書くのは、これが初めてじゃないかしら?指しているものを具体的にしない、というのが、このブログのポリシーですから。
…と、思うほど、具体名を出すことは珍しいですが…
今日は、書いちゃおうかな





石田衣良、好きなんです。
いろいろ好きだけど、一番好きなのは、『眠れぬ真珠』。

次に好きなのは、『娼年』『逝年』。
最終章となる三冊目が出たことを教えてくれたのは、暇つぶしにたまたま呼んだ出張ホスト君でした。

ネットで注文したその真新しい一冊が届いたのは、Pさんが私の部屋に泊まった後の夕方のことでした。
早めの夕食を作って、二人で食べて、Pさんがお家に帰るまでの短い時間を楽しんでいたときに、宅配便でその本は私の手元に届いたわけだけれど。


大好きだった、1冊目と、2冊目。
素晴らしい3話目の世界そこに広がっていることを信じて、Pさんを見送った後に、まだPさんのにおいが残るベッドに転がって、固い本の表紙を開いたら…。

途中で、嫌な予感。
終盤、その予感は的中。
馬鹿馬鹿しくなって最後まで読む気がしなくて、クライマックス目前に本を放り出してしまいました。

ああ、あんなに幸せだったPさんとのお泊りの後の余韻が、台無し。
読まなきゃ良かった。







OLになった春にはもう読み込みすぎて本がボロボロになってしまった『娼年』。
と、いうことは、本を買ったのは愛人としてブログを書き始めたころと重なるはず。
ざっと数えて、13、4年前?


看護大学に入って、終末期看護の実習をしながら『逝年』を読んで涙したことを、鮮明に覚えています。
と、いうことは、『逝年』を読んだのは、出版されて比較的すぐのことだったのね。




『娼年』『逝年』が好きだったのは…
年齢を重ねた女性が、自分の欲望を受け入れて、自分らしく美しくあろうとする姿勢に希望を見たから、『美しくあろうとする』姿の幅広さに安心を得たから。
春を鬻ぐことを美化せず卑下せず表現しているその文面に、風俗経験者として腑に落ちるところが多かったから。
身近な誰かを亡くすということ、それでも自分は欲にまみれて生きていくということに、自分の過去を重ねたから。


でも、放り出したのを拾って最後まで読んでみた『爽年』は…
助産師として働いている今現在の自分でも受け入れ難いほどの…『ああ、世間的にはそうなりますよねーやっぱり小説ですよねー』と感じてしまうナニカに溢れてしまっていて、がっかり。
あれで、咲良が「ママと同じように一人で産んで育てる」とか言ったり、リョウが「これが静香さんが僕に遺してくれたものだから」とか言って娼夫として遠くから咲良とその子供を見守ることにしたりするエンディングだったら…
マイノリティーって辛いよねー、でもマイノリティーにしか解らない理屈と幸せがあるよねー、売り物としての小説も捨てたもんじゃないよねーと、うなづくことができたのかもしれませんが(笑)





結論。
だから、私はブログを書き続けるに違いない。

美化せず、卑下せず、マイノリティーとして、ドロドロな屁理屈と、経験者にしかわからない幸せを綴っていく。
やはり、真実は小説より奇なり、といったところでしょうか(笑)

愛人経験あり、風俗経験あり。
婚約者を亡くした経験あり、中絶経験あり。
それでも…それだからこそ、患者さんの一番そばで、看護者として助産師として、血と汗と排せつ物にまみれて生きている。
だから、私はブログを書き続けるに違いない。(最近さぼってますが 笑)






話は変わりますが。
ここ数年可愛がっていたバーテン君が、バーからレストランのマネージャーに昇進しました。
バーカウンターに立つ彼を見られなくなる、と、慌てて部署移動の直前に会いに行ったら…

出してくれたのは、ハローウィンの器に入った酢橘のカクテル。
「ハローウィンは子供の行事ですが、スダチのカクテルです」

(;_;)
ハローウィンにはしゃぐ子供を、バーで新人時代を過ごした自分に見立てて…
スダチのカクテルを私に出して、新人時代を過ごしたバーを巣立つ自分を表現して…
ワビですねぇ、サビですねぇ、いとをかしですねぇ。


うん、真実は小説よりも奇なり。
だから私は、ブログを書き続けるに違いない。
(最近さぼっていることについてお叱りをくださっている常連様、謹んでお詫び申し上げます、がんばります)




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2020/03/18(水) 05:33:12 | | #
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